ドイツ シュツットガルト 2018年3月
<概要>
ポルシェ博物館と並ぶシュツットガルトの名所、メルセデス・ベンツ博物館です。メルセデス・ベンツはダイムラーAGの乗用車ブランドなので会社名ではありません。世界で初めて自動車を発明した人物とされる、カール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーが別々に興した会社が合併してダイムラー・ベンツ社となり、クライスラーの合併・売却を経てダイムラー社となります。
メルセデス・ベンツの歴史=自動車の歴史なので、非常に見ごたえがあります。博物館前にはショーケースに入れらたミニカーのように実車が数台展示してあり、入る前からテンションが上がります。9フロアがらせん状につながっており、最上階から下りていくにつれ時代が進むようになっています。乗用車、商用車、レーシングカーが160台以上展示されています。また、車両だけでなく、トロフィーやレーシングスーツといったアイテムや時代背景や技術の解説もあり、一企業の自社製品のみで構成される博物館ですが、国立博物館レベルの内容です。
所要時間は人によりますが、私の場合は5時間位かかりました。説明パネルはドイツ語と英語表記で、日本語対応の音声ガイドを借りれます(無料)。音声ガイドのネックストラップはお土産に持ち帰ることができます。バンクにレースカーを並べる展示方法は迫力があり、面白いのですが、一台ずつ近くでじっくり見たい私としては普通の展示の方が良かったのにと思ってしまいました。この中には、メルセデス・ベンツのレースカーの代名詞である「シルバアロー」の由来となったW25がありました。1934年にデビューしたW25は、750kg以下という重量規定をわずかにオーバーしていたため、塗装を削って軽量化し勝利を飾りました。これ以降、シルバーはメルセデス・ベンツの伝統的な色になっています。
<アクセス>
シュツットガルト中央駅(Stuttgart Hbf)からSバーン(S1)に乗りStuttgart Neckarparkで下車します。駅からは歩いて10分程度です。車の場合は博物館横の立体駐車場に停めます(5€)。
住所 | Mercedesstraße 100, 70372 Stuttgart |
開館時間 | 9:00-18:00(月曜休館) |
入館料 | 大人10€ |
公式サイト | https://www.mercedes-benz.com/en/classic/museum/ |
<周辺観光>
エンジン工場の英語ツアーが予約可能です。私は参加したことがないので、詳しくは公式サイトをご確認ください。シュツットガルトには観光するような場所は特にありませんが、ポルシェ博物館と合わせてじっくり見学したい方は一泊することをお勧めします。
シュツットガルト中央駅にはベンツのエンブレムが誇らしげに鎮座しています。タワーには上ることができ、街を見渡すことができます。
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