アイゼナハ自動車博物館(Automobile Welt Eisenach)

ドイツ

ドイツ アイゼナハ 2020年3月

<概要>

ドイツ中央に位置するアイゼナハは知る人ぞ知る自動車の街です。戦前アイゼナハにはBMWの工場があったのですが、戦後ソ連の統治を経てEMWという名前の東ドイツ国営企業になりました。BMWはBayerische Motoren Werke、EMWはEisenacher Motoren Werkeの略です。戦後しばらくは同じ車を別ブランドとして販売していました。商標権の問題が発生しそうですが、当時は敗戦国の企業がソ連を訴えることはできなかったようです。1953年にAWEに社名変更し、55年から東ドイツを代表する乗用車ヴァルトブルクを生産します。東西ドイツ統一でAWEは消滅し、工場はオペルによって生まれ変わることになりました。展示はそれほど多くはないですし綺麗でもありませんが、このような経緯を学べる興味深い博物館です。

下の写真は左がBMWの340、その右がEMWの340です。少しわかりにくいですが、EMWのエンブレムはBMWの青色部分が赤に変わっています。

<アクセス>

Eisenach駅から徒歩12分です。駐車場は博物館横にあります(無料)。

住所Friedrich-Naumann-Straße 10, 99817 Eisenach
開館時間11:00-17:00(月曜閉館)
入館料大人6€(写真撮影をする場合+1€)
公式サイトhttps://awe-museum.de/
最新の情報は公式サイトでご確認ください。

<周辺観光>

AWEの代表車種であるヴァルトブルクは、世界遺産のヴァルトブルク城から名前が付けられました。宗教改革をおこしたルターが聖書をドイツ語に翻訳した場所として知られ、ドイツの歴史上極めて重要な史跡です。ワーグナーのオペラ「タンホイザー」の題材となった歌合戦が行われていた場所でもあります。市内にはルターが学生時代に住んでいた家や、バロック音楽の大家バッハの家がありそれぞれ博物館になっています。

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