ニュルブルクリンクGPコース(Nürburgring GP Strecke)

ドイツ

ドイツ ニュルブルク 2018年6月

<概要>

ニュルブルクリンク北コースの次はGPコースについてです。昔は北コースでF1が開催されていましたが、1976年のニキ・ラウダの大事故をきっかけにドイツGPの開催地はホッケンハイムリンクに移りました。その後も、マシン性能の向上に伴いトップカテゴリのレースは徐々に開催されなくなりました。そこで、安全性の高い近代的なサーキットとして1984年に建設されたのがGPコースです。GPコースでF1が開催されたのは、2020年時点で20回ありますが、ドイツGPという名称だったのはわずか4回で、ほかは、ルクセンブルクGP、ヨーロッパGP、アイフェルGPという名称でした。そのせいか、ドイツGP=ホッケンハイムという印象が強いです。ニュルブルクリンク24Hレースで使用される場合は、最終コーナー(下記T13両端)で北コースと接続され、1コーナー先のメルセデスアリーナが省略されます。

北コースと違いレース観戦で訪れることがほとんどだと思います。お勧めの観戦ポイントはメルセデストリビューン(下記T4a)とビルシュタイントリビューン(T4)です。メインストレートから1コーナー、メルセデスアリーナが見渡せ、T4aの一部を除き屋根が付いています。山の中なので天気が変わりやすく、周辺都市に比べ気温が低いため、温度調節のしやすい服装が必須です。

<アクセス>

最寄りの国際空港はデュッセルドルフかフランクフルトです。レンタカーでの移動が現実的で、どちらの空港からも車で1時間40分程度です。駐車場はサーキットの周りに沢山にありますがイベントの無いときはグランドスタンド裏を除き閉鎖されています。ホテルやレストランはサーキット周辺にいくつかありますが、山の中なので他に何もありません。観光もするのであれば、コブレンツ、ケルン、ボン辺りに滞在するのが良いと思います。

住所In der Stroth, 53520 Meuspath
公式サイトhttps://www.nuerburgring.de/en/drives-fun/experiences/ringwerk.html
最新の情報は公式サイトでご確認ください。

<周辺観光>

グランドスタンド裏(マップT3下側)には、ショールームやショップ、屋内カート場まで入った立派な建物があり、その中にring werkという博物館とテーマパークをミックスしたような施設があります(大人9.9€)。ニュル24H参戦マシンをはじめとする20台前後が展示されていましたが、ニュルには何の縁もない車両も多く(ヨッヘン・マスのアロウズA2、セナのロータスT99など)、クビサのBMWザウバーに至ってはF1.06のシャシーにF1.08のカラーリングを施したと思われるレプリカでした。4Dシネマ等の映像系アトラクションも退屈な物ばかりで、博物館としてもテーマパークとしても残念というのが正直な感想です。レース観戦やサーキット走行の際に立ち寄れば十分で、この施設のためだけに訪れる価値は感じられませんでした。サーキット以外にこれといった見るものがない立地に、中途半端な箱物を作っても成功するはずがなく、過去に運営会社が破綻しているのも納得できます。

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