スイス ルツェルン 2020年9月
<概要>
スイスの乗り物博物館です。鉄道、自動車、船舶、航空機ごとに建物が分かれていて、施設は大きいですが車に限れば展示は少なめになります。自動車館は3階建てになっていて、壁一面のディスプレイ約40台と床置き約20台が展示されています。
1Fはカーシアターといって、壁一面の車両の中から、一台がクレーンでステージまで運ばれ解説されるというものでした。車両は観覧者の投票で選ばれるようになっていて、子供が喜びそうです。
2Fはかつて存在したスイスの自動車会社モンテヴェルディ(Monteverdi)のフロアです。モンテヴェルディは、スイスでフェラーリやロールス・ロイスのインポーターをしていたペーター・モンテヴェルディが1967年バーゼルに興した高級車メーカーです。小規模メーカーの例外に漏れず、エンジンをはじめとするコンポーネントを他社OEMから調達し、専用ボディを架装する方法で生産されていました。一方で、スーパーカーからセダン、SUVまで手掛けていた点は珍しいと言えます。F1に参戦していたこともありますが短命に終わってしまいました。もともとバーゼルにあった博物館のコレクションを移管したようです。
3Fはレッドブルの特別展でした。ベッテルが初優勝したSTR3はオーストリアのハンガー7にあるため、同型車の展示であり、レッドブルのチャンピオンマシンもありませんでした。
船舶、航空機はスペースの都合で小型の機体かエンジンや模型の展示がメインでした。ジンスハイム技術博物館と比べると規模は小さいですが、シミュレータなどの体験型アトラクションもあり楽しみながら学べる工夫がされていると思います。プラネタリウムの予約のせいか、チケット売り場の列が進まず結構待たされたので、オンライン購入しておいた方がスムーズです。
<アクセス>
ルツェルン(Luzern)駅から博物館前までバス(6、8、24)一本で行けます。景色がきれいなので湖畔を歩いても良いかもしれません(約30分)。周辺に有料駐車場があります。
住所 | Lidostrasse 5, CH-6006 Lucerne |
開館時間 | 10:00-18:00(冬季は17:00閉館) |
入館料 | 大人32CHF |
公式サイト | https://www.verkehrshaus.ch/en/home.html |
<周辺観光>
ルツェルンは湖や川と調和したとても美しい街です。シンボルともいえるカペル橋(Kapellbrücke)やルツェルン湖畔の街並みは、歴史を感じさせつつも洗練されていて、どのヨーロッパの都市とも異なる雰囲気を持っています。ロイス川の堰やシュプロイヤー橋(Spreuerbrücke)もきれいです。このエリアで人気のピラトゥス(Pilatus)山に近く、世界一勾配の急なピラトゥス鉄道で山頂まで登れます。ドライビングロードとして有名なフルカ峠までは1.5時間です。
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