ドイツを旅行したら体験すべきこと4選

風光明媚なところを訪れるだけが旅行ではありません。現地の文化を体験すれば、より思い出深い旅になるでしょう。このサイトで扱っている自動車博物館やサーキットもドイツならではの旅先ですが、興味のない人にとっては残念ながら面白くない可能性が高いです。そこで今回は、ドイツ全土で体験でき、興味の有無に関わらず記憶に残るであろうアクティビティを紹介します。

<ブラウハウスで地ビールとローカルフードを楽しむ>

ドイツのほとんどの街には、ブラウハウスと呼ばれる地ビールを自家醸造しているレストランがあります。「Brauhaus」でマップ検索すれば近場ですぐに見つかると思います。伝統的なドイツ料理を提供しており、ドイツに来たなら一度は訪れたいです。ビール同様にソーセージも地域ごとに種類があり、例えば、チューリンガー、ニュルンベルガー、フランクフルターやミュンヘンのヴァイスブルストが有名。ガイドブックにあまり載っていない料理でお勧めなのが、生の豚ミンチをパンの上に塗ったメット(Mett)です。脂が少なく香辛料でさっぱりとした味付けがされていて美味しいです。豚の生肉を食べるなんて日本では考えられませんが、お腹を壊した人は聞いたことがありません。基本的にドイツ料理は肉メインで野菜が少なく、一皿で食べきれないほどのボリュームがあります。少なめの注文が無難です。一品を分け合う文化は無いので、シェアする場合は店員に一言伝えて取り皿をもらうと良いでしょう。

ちなみにチップは必須ではありませんが、サービスが良ければ渡すのが一般的です。支払い金額によりますが、10%未満になるよう端数を切り上げます。カードで支払う場合は、チップ込みの金額を口頭で提示するか、コインをテーブルに置いて退席します。

<ドイツ式温泉施設で疲れを癒す

ドイツ語でBadは浴場を意味します。この単語が含まれる地名が至るところにあることからも分かるように、ドイツは温泉大国です。どの街にも入浴施設があり、バーデン・バーデン(Baden Baden)やヴィースバーデン(Wiesbaden)が特に有名です。日本の温泉との大きな違いは、男女混浴であることと、温度が低いことです。多くの施設では水着着用ですが、FKK(Freikörperkultur=自由裸体文化)といって全裸で入浴する施設も一定数あります。特に伝統的な入浴施設に多い印象です。老若男女が生まれたままの姿で入浴している様子に衝撃を受けますが、キョロキョロせず堂々と振舞ってください。また、サウナエリアが併設されている場合がほとんどで、どういうわけか水着着用施設でもこのエリアでは全裸にならなければいけません。このルールはヨーロッパの中でもドイツだけのようです。一部ブロガーによりFKKが風俗施設を表す単語として使われていますが、本来はヌーディズムやナチュリズムを意味します。温度は体温程度であることが多く、日本人にとってはかなりぬるく感じます。40度以上はほとんど見たことがなく、体を温めるのはサウナの役割です。サウナでは、タオルは体を隠すものではなく、下に敷いて汗を吸うものであって、床以外に直接体が触れるのはマナー違反です。そのため、入浴後に体をふくためのバスタオルが別途必要になります(有料で借りれます)。サンダルもあると快適でしょう。最初は勇気がいりますが、日本の施設よりはるかに大きく開放的なので、慣れるととても気持ちいいです。プールも(Schwimm)Badと言って、温泉との明確な区別がなく、施設によって温泉、プール、サウナの割合は様々です。以下は、入浴をメインにしている施設のごく一部ですが、参考にしてください。

都市施設備考
バーデン・バーデン
Baden Baden
フリードリヒスバート
Friedrichsbad
FKK
カラカラスパ
Caracalla Spa
水着着用
ヴィースバーデン
Wiesbaden
カイザーフリードリヒテルメ
Kaiser Friedrich Therme
FKK
バートホンブルク
Bad Homburg
タウヌステルメ
Taunus Therme
水着着用
アーヘン
Aachen
カロルステルメン
Carolus Thermen
水着着用
ケルン
Köln
クラウディウステルメ
Claudius Therme
水着着用
シュツットガルト
Stuttgart
シュヴァーベンクレーン
SchwabenQuellen
FKK
ミュンヘン
München
テルメエルディング
Therme Erding
水着着用
時間や曜日によってFKKとなったり男女別となる施設もあります

クラシック音楽を堪能する

著名な音楽家を多数輩出したドイツはクラシック音楽の本場です。各地にオーケストラやオペラハウス、音楽祭があります。オーケストラは、ベルリンフィルが圧倒的に有名ですが、ハンブルク、ミュンヘン、ケルンなどの大都市に行けば立派なコンサートホールとオーケストラがあります。音楽祭も盛んで、ボン(Bonn)、ヴュルツブルク(Würzburg)、バイロイト(Bayreuth)、ドレスデン(Dresden)が有名です。人気チケットはすぐに売り切れてしまいます。値段はそれほど高くなく、他人の服装を気にする人も少ないので、日本よりも敷居は低いように感じます。そのため、普段クラシックを聴かない人にとっても良い機会になるかと思います。

<強制収容所跡で負の歴史を感じる

今でこそ欧州一の優等生と見なされているドイツですが、数十年前に悲惨な歴史を刻んだのはご存知の通りです。悲しい気持ちになってしまいますが、現実に起きたこととして目にしておくのは悪い事ではありません。終戦間際に破壊されたものが多く、残っている施設は限られるものの、本やテレビでは伝わらない、本物が持つ迫力、生々しさがあります。資料館が整備されておりドイツが過去とどう向き合おうとしているかという視点で見てみるのも勉強になります。大規模なものはポーランドをはじめとする東欧に作られました(アウシュビッツ・ビルケナウ等)。ドイツ国内にあり、比較的アクセスの良い収容所跡は以下の通りです。興味のある方は一度訪れてみることをお勧めします。

都市収容所
ベルリン郊外ザクセンハウゼン
ワイマールブーヘンヴァルト
ミュンヘン郊外ダッハウ
ハンブルク郊外ノイエンガンメ

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