新型コロナウイルスのせいで、どこにも出かけられないため、以前から興味があったPCでのレースシムを始めてみました。私のゲーム経験は、サーキットのレイアウトや抜きどころを覚えるために買ったForza Motorsports 4(XBOX360)くらいです。なので、初心者目線の記事になりますが、これから始めてみようと思っている方の参考になれば幸いです。
まずは必要機材の準備編です。
<PC>
いわゆるゲーミングPCが必要です。ゲーミングPCの明確な定義はありませんが、一般的には高性能グラフィックカードが搭載されているハイスペックPCを指します。ゲームによって推奨スペックは変わりますが、レースシムをするために今からPCを購入するのであれば、CPUはCore i5同等以上、メモリは16GB以上、GPUはGTX1660同等以上欲しいところです。また高性能GPUは消費電力と発熱が大きいので安定した電源と冷却性能もゲーミングPCに求められる要素です。
PCはメーカー品、BTO(Build To Orderの略で部品を一定の範囲内でカスタマイズ可能)、完全自作の中から、予算、カスタマイズ性、手間等を考慮して選択します。自作が最も安上がりで自分好みにできますが、ある程度の知識が必要なので、初めての方は、PCショップのBTOから始めると良いでしょう。いずれにしても、将来的なパーツ交換を考えて拡張性の高いミドルタワーケースのものをお勧めします。
私は自作派で、マシンスペックは以下の通りです。2013年末に組みました(OS込みで9万円程度)。当時はゲームで使用することは想定していませんでしたが、メモリとグラフィックカードを追加すれば対応できそうです。グラフィックカードは冷却性能を考慮しデュアルファンのものを選定しました。なお、最近のグラフィックカードはディスプレイポート(DP)出力が主流のようです。私はディスプレイを2台所有していますが、どちらもDVIかHDMIしか対応していないため、DP→DVI変換ケーブルを使用しました。ちなみに、グラフィックボードの品薄が続いており、納期が1か月以上かかったため、Forza Motorsports 7をオンボードグラフィックで動かせるか試してみましたが、スタート画面から先で落ちてしまいました。
初期 | 増強 | |
CPU | Intel Core i7-4770 | ← |
メモリ | 8G(4G×2) | 16G(4G×4) |
マザーボード | ASRock Fatal1ty H87 Performance | ← |
グラフィック | オンボード(Intel HD 4600) | MSI GeForce GTX 1660 VENTUS XS 6G OC |
ストレージ | SSD:128GB HDD:3TB | ← |
電源 | 600W(80PLUS BRONZE) | ← |
ケース | Fractal Design Core 2500 | ← |
OS | Win10Pro | ← |
<ディスプレイ>
ゲームをするうえで重要となるディスプレイの性能は、リフレッシュレート(1秒間に画面が更新される回数)と解像度です。一般的な液晶モニタのリフレッシュレートは60Hzで、それ以上あるものをゲーミングモニタと呼ぶことがあります。レースのように動きが速いゲームでは、リフレッシュレートが高いと滑らかな動きになりますが、これはグラフィックカードとディスプレイの両方が高リフレッシュレートに対応できないといけません。また、解像度が大きいほど高精細な映像になりますが、演算量が増えるのでグラフィックカードに求められる性能も高くなります。レースシムをプレイしていると横に並んだ車両が見えるようにワイド画面が欲しくなります。ディスプレイを3台並べるか、ウルトラワイド液晶にするという方法があります。3台並べる場合は、リフレッシュレートは一番低いディスプレイに合わせて調整されてしまうので注意してください。当然グラフィックカードの出力が3つ以上必要で、演算量も3倍になります。何を優先したいかはプレイヤー次第ですが、性能を追求しだすと際限なくお金がかかります…私は普通の液晶モニタ(1920×1080、60Hz)を使っています。
<コントローラ>
ゲームパッドでプレイすることもできますが、ハンコン(ハンドルコントローラ)の方が微妙な操作をしやすく、よりリアルなフィーリングが得られます。
ロードインフォメーションを再現してくれるフォースフィードバック付きが欲しかったので、ロジテック(商標の関係で日本での名称はロジクール)のハンコンを購入しました。XBOX向けのG920、PlayStation向けのG29、次世代モデルのG923がありますが、いずれもPCで使えるため、一番安かったG920(245€)にしました。為替、送料を考えても日本で買うより安いので、少しでも節約したい方はAmazon.deで買うのもありだと思います。100-240Vで動くので電源プラグの変換器(家電量販店で200円前後)さえあれば使えます。
<ソフト>
以下のソフトが有名なようです。全て購入することはないと思いますが、プレイしたソフトについては随時レビューを投稿していくつもりです。
- Asetto Corsa
- rFactor2
- Automobilista
- Project Cars 2
- Forza Motorsports 7
- iRacing
ゲームのロード時間を短縮するにはSSDにインストールするのがベストです。各ソフトそれなりにファイルサイズが大きいので、大容量SSDが必要になります。私は節約のためHDDにインストールしました。
<その他>
以上がレースシムを楽しむ上で最低限必要な機材になりますが、バケットシート、シフター、マルチモニタ等も準備できれば、より没入感が得られるでしょう。
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