ドイツ ケルペン 2019年9月
<概要>
ミハエル・シューマッハの名を冠したレンタルカートコースです。シューマッハがフェラーリに移籍した翌年の1997年にオープンしました。屋内と屋外のコースがあり、どちらも700mちょっとの長さです。それぞれに受付がありますが会員証や料金体系などは共通です。免許がなくても身長が155cm以上あれば運転でき、子供用のカートもあります。会員証作成にはパスポートが必要です。ほとんどの方はヘルメットを借りると思うのでバラクラバ(目だし帽)も必要です。無ければ受付で3€で買えます。MSカートセンターのプリント付きなので記念に良いかもしれません(何回か洗濯すると剥がれてきます)。グローブは必須ではありませんが、冬は防寒用にあった方が良いでしょう。
会員証の申請用紙は裏面が英語になっており、受付も英語が通じます。ただ、ホームページによればシステムが更新されたそうなので、申請方法も変わっているかもしれません。1レース10分で12.5€です。走行後にはラップタイムや順位が記録されたシートがもらえます。
走行スケジュールは公式サイトで確認できます。貸し切りの時間帯があったりするので、事前にチェックしておくと無難です。このようなカート場はドイツにいくつもあり、会社帰りにふらっと走りに行ったり、週末に親子で遊んだりする身近なレクリエーションになっています。上手な人が多く、優秀なドライバーが育つ土壌があると感じます。
屋内コース 屋外コース
バラクラバ(目だし帽) 会員証 結果シート

屋内コースレイアウト
<アクセス>
ケルン中央駅(Köln Hbf)からSバーンで一本のSindorf駅が最寄です。921番のバスでKerpen Visteonstrasseまで行き徒歩10分です。バスを使わずに歩くと30分かかります。
住所 | Michael-Schumacher-Str. 5, 50170 Kerpen |
営業時間 | 10:00-22:00(月曜休み、金土は23:00まで) |
レンタル費用 | 12.5€/1レース(10分) |
公式サイト | https://www.ms-kartcenter.de/index.html |
<周辺観光>
あまり知られていませんが、ケルペン周辺には露天掘りの亜炭鉱がいくつかあります。中でもハンバッハ(Hambach)鉱山は超巨大で、現在も拡張を続け山手線内側の面積に迫ろうとしています(下図)。採掘のために集落が移されたり、アウトバーンが迂回されたりしました。シューマッハ兄弟が腕を磨いた競技用のカートコースKartclub Kerpen-Manheim(MSカートセンターとは別)も消滅の危機にありましたが、環境保護団体の反対により閉鎖を免れています。Tera Novaという展望台から、史上最大の自走式機械であるエクスカベーターによって削られた大地が見渡せます。自然エネルギーへのシフトを打ち出しながら石炭を掘り続けるドイツの本音と建て前が垣間見れます。一見の価値ありです。ケルン市内の観光についてはモーターワールドのページを参照ください。


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