ヨーロッパ各国の高速道路利用方法

その他

レンタカーでヨーロッパ旅行する場合は高速道路を使わないことはまずないと思います。そこで今回は高速道路の利用方法について説明します。利用方法と言っても有料道路の支払い方法さえ事前に把握しておけば特別難しいことはありません。ドイツ周辺国で私が運転したことがある国について書いていますので、以下に名前が挙がっていない国についてはご自身でお調べいただくようお願いします。

なお、複数の国をレンタカーで運転する場合は、保険の有効範囲や走行距離の上限の問題がありますので、予約時に申告/確認してください。

<入口と出口

入口には、タイトル画像の通りどの国も同じようなデザインの標識があります。出口には、入口のデザインに斜線が入った標識や各国の言語(下記)で表記されています。日本同様に、側道で一般道とつながっている場合もあれば、一般道が高速に切り替わる場合もあります。

イギリスEXIT
ドイツ、スイス、オーストリアAUSFAHRT
オランダUIT
フランス、ベルギーSORTIE
イタリアUSCITA

<料金体系

料金体系は当然国によって違いますが大きく3つに分けられます。一つ目は日本と同じ料金所方式です。入口でチケットを取り、距離に応じた料金を出口で支払う区間と、一律料金を支払う区間が混在しています。二つ目はヴィニエット(Vignette)という通行証方式。一度購入すれば有効期間中は何度でも利用できます。三つ目は無料です。各方式を採用している国の例は以下の通りです。

料金所方式フランス、イタリア
ヴィニエットスイス、オーストリア、チェコ、ルーマニア
無料ドイツ、オランダ、ベルギー、ポーランド、イギリス

なお、ヴィニエットや無料の国でも、一部のトンネル、橋、山岳道路は有料/別料金となっている場合があります。

<最高速度>

最高速度も国によって違います。国境をまたぐときは注意してください。イギリスはマイル表記です。以下は特に指定されていない場合の最高速度です。アウトバーンは最高速度が無制限なことで有名ですが、実際には制限区間は結構多く、工事で車線規制されていることがよくあります。標識についてはこちらを参照ください。

無制限ドイツ(推奨は時速130キロ)
時速140キロポーランド
時速130キロフランス、イタリア、オーストリア、チェコ、オランダ、ルーマニア
時速120キロベルギー、スペイン、スイス
時速70マイル(約112キロ)イギリス

<料金所>

支払い方法によってゲートが分けられています。現金、カード、ETCの3パターンですが、ETCはレンタカーには付いていないので、間違って専用レーンに突入しないようにしましょう。無人ゲートのほとんどは英語表記にも対応しています。入り口で受け取ったチケットを入れて表示金額を支払うだけなので、意味が分からなくても何とかなります(一律料金区間ではチケットはありません)。下記はフランスとイタリアの料金所です。ETCは名前が違うので、初めて見ると何を意味しているのか分からず焦ります。まじめに計算したことはありませんが、感覚的には距離当たりの料金は日本より安いです。

France
Italy

<ヴィニエット>

ガソリンスタンドやサービスエリアで購入できます。ヴィニエットなしで通行すると罰金が科されます。国境付近であれば隣国でも売っていますので、入国前に購入しておくのが無難です。他国では購入不可と書いてあるブログもありますが、少なくともスイスのヴィニエットはドイツで、オーストリアのヴィニエットはイタリアで購入できました。フロントガラスに貼る位置はヴィニエットごとに決まっています。貼る位置を間違えたり一度はがしてしまうと無効になります。レンタカーに貼る場合、いちいち許可を得なくてもOKです。運が良ければ、すでに貼られているヴィニエットが有効かもしれません。

有効期間(料金)貼付位置(車内から見て)
スイス14ヵ月(40CHF)※左下/左上/中央上
オーストリア10日(9.4€)
2ヵ月(27.4€)
1年(91.1€)
左上/中央上
チェコ10日(310CZK)
1ヵ月(440CZK)
14ヵ月(1500CZK)※
右下
料金等が変更されることがあります
※有効期間が12/1から14ヵ月と決まっているので、いつ購入しても1/31に失効

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