シトロエン博物館(Conservatoire Citroën Heritage)

フランス

フランス パリ 2020年7月

<概要>

パリ中心部とシャルル・ド・ゴール空港の間に位置するシトロエンの公式博物館です。工場エリアの一角にあり、博物館と言うよりは車両保管庫といった印象です。以前は予約制でしたが、現在は予約なしで入れます。案内看板が小さくて分かりにくい上に、インターホンで開錠してもらわないと入れません。展示車両は歴代モデルからコンセプトカー、レースカーに大統領車まで充実しており、ところせましと並べられています。DSやSM、最近だと初代C6など、他ブランドとは一線を画すデザインの数々にシトロエンの強烈な個性を改めて感じます。トラクターの製造やヘリコプターの開発(販売には至らず)までしていたことは知りませんでした。会社の歴史や技術に関する説明はほとんどありませんし、博物館として整えられているとは言い難いですが、純粋に車のデザインを楽しむことができる場所です。

シトロエンを代表する名車2CVは戦前から開発が進められ、1939年には100台の生産承認を得ていました。しかし、戦争で中断され、生産中の車両はナチスの手に渡らないように破壊されてしまいました。戦後、奇跡的に発見された4台が現存しており、すべてがこの博物館に保管されています。これらは2CV Aと呼ばれ、1台はフルレストアされ、3台は発見当時の状態で展示されています。1948年に発表された2CVとは全く異なるデザインですが、2CV Aはプロトタイプではなく量産モデルとのことです。

<アクセス>

パリ北駅(Gare du Nord)からシャルル・ド・ゴール空港行きの電車RERに乗り、Gare de Villepinteで下車し20分歩くか、次のGare du Parc des Expositionsで下車し350番のバスに乗ってAndré Citroën – Centre de Productionで降ります。ちなみにGoogleMapで表示される場所は間違っていて、下記赤枠の建物が博物館です。駐車場は博物館入口前にあります(無料)。

住所Boulevard André Citroën, 93600 Aulnay-sous-Bois
開館時間9:30-17:30(日曜休館)
入館料大人10€
公式サイトhttps://laventurepeugeotcitroends.fr/en/visiter-conservatoire/
最新の情報は公式サイトでご確認ください。

<周辺観光>

パリ中心部から近いので、観光に困ることはありません。世界で最も人気のある都市の一つなので、ここでの紹介は割愛します。

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