広島県 府中町 2024年8月
<概要>
マツダの公式企業博物館です。受付場所となる本社ビルは、広島駅からわずか二駅の好立地と国内自動車博物館の中でも圧倒的なアクセスの良さで、昔から会社があったことが伺えます。広島市内かと思いきや広島市内に飛び地のように存在する安芸郡府中町に本社があります。会社敷地内にあるため完全予約制であり平日のみのオープン(第一土曜は特別開館)となることから、思いついたときに立ち寄るということはできません。午前枠は日本語解説、午後枠は英語解説なので、午後枠の方が空きが多いです。希望日が満席でも、直前でキャンセルがでることもあるので、こまめにチェックすれば予約できる可能性はあります。学校の春/夏/冬休み期間中は早めに埋まりやすいようです。
本社ビルのエントランスには現行モデル数台と2023年のジャパンモビリティショーで発表されたコンセプトカーのICONC SPが展示されていました。社史のパネルやロータリーエンジンのカットモデルなども待ち時間に見ることができます。


時間になると、バスで工場エリアにある博物館に移動します。以下の地図で示す約7kmのルートは全てマツダの敷地内にあり、バスツアーのように各施設の説明を聞きながら移動します。たとえば、「こちらがデザインセンターです」とか「敷地内にガソリンスタンドや発電所もあるんですよ」「あの巨大船で世界中にマツダ車が輸出されます」といった具合です。猿猴川にかかる東洋橋もマツダの私有橋とのことで、スケールの大きさを感じます。

その後ミュージアムに到着し見学が始まります。主な内容は創業期から現在までの車両展示、スカイアクティブをはじめとする技術展示、生産ライン見学、コンセプトカー展示です。ガイドツアーなので自由に見学できるわけではありませんが、多少離れて写真を撮ったりすることはできます。動態保存されていない車両もあるそうです。グッズショップもあり、マツダとコラボしたもみじ饅頭が売られています。





















モータースポーツ車両はほとんどありませんが、技術展示の手前には日本車で初めてルマンを総合優勝した787Bがガレージを模した専用スペースに鎮座しています。展示車両はレプリカではなく、優勝車両そのものであり、大規模レストアを経て優勝から20周年となる2011年のルマンでデモ走行した車両です。見分け方は、東日本大震災後にフロント右フェンダーに貼られた「がんばろう日本」のステッカーです。

<アクセス>
広島駅からJR山陽本線で二駅目にある向洋駅(「むかいなだ」と読みます)で降りて、徒歩5分です。車の場合は来客駐車場に停めます(無料)。上記マップも参考にしてください。
住所 | 広島県安芸郡府中町新地3−1 |
開館時間 | 完全予約制のため公式サイトで確認してください |
入館料 | 無料 |
公式サイト | https://www.mazda.com/ja/about/museum/ |
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